JAL機内誌にてご紹介いただきました。


JALグループ機内誌『SKYWARD』7月号にて琉球錫器と工房『金細工まつ』について取り上げていただきました。



文字数の都合がありましたので『錫と首里城』と『錫と泡盛』について少しだけ補足ですが

・首里城の屋根に使用された錫について
装飾性よりも実用性の点でとても便利な素材だったと思います。
例えば台風が迫っていて早急な雨漏り修理が必要な場合は、錫を薄く延ばして雨漏り箇所を覆えばほんの数分で防水処理が可能です。また当時は鉛との合金だったので重量があり、屋根を重さでしっかりと安定させる効果もあったのではないでしょうか。(『朝鮮王朝実録』に首里城についての記述があります)

・錫と泡盛について
当時は大変貴重なお酒ですので、完成までなるべく一滴も逃したくなく、安定的な製造が理想的です。
そうなると蒸留器には防水性があって、風味を邪魔せず、加工がしやすい錫の特徴が合致しており、琉球での泡盛と錫の歴史が同時期からはじまっていることに納得させられます。

 

『SKYWARD』8月号には中国語版、英語版が掲載予定とのことです。

2023年07月22日