王家ゆかりの地
今月3日、伊是名島の公事清明(クージシーミー)の見学に行ってきました。
伊是名城跡北側の崖下に伊是名玉御殿があり、
毎年ここで祖先供養、公事清明が行われます。
多くの文化財が失われた沖縄で
伝統的な祭具を用いて行われる伊是名村の公事清明は
大変貴重な行事となっています。
かつて琉球王府には錫瓶をつくる職人や
そのまわりを硝子ビーズで装飾する職人がいました。
本年からお酒を入れる錫瓶『御玉貫』と
魚、豚、鶏、アヒルがのる錫大皿は
文化財保存の観点により複製製作品になっています。
今も残る貴重な琉球の錫器。
永く残っていってもらいたいと思います。
*以下の書籍に伊是名島の公事清明祭について詳細な解説があります。
伊是名村教育委員会 2007年
『伊是名村銘苅家の旧蔵品および史料の解説書-公事清明祭をめぐる公文書とご拝領の品々-』