兎年
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
国宝『万国津梁の鐘』の制作技術を学ぼうというテーマのワークショップ作例です。
来週1月9日開催のワークショップの下準備がようやく終わりました。
【粗土挽き】沖縄県内で土を探し出して型を用意しました。土台は粗目の土で成型します。
【真土挽き】仕上げは細かい目でふるった土をかけ挽き回して成型します。
【型乾燥】天日で干して水分を抜きました。ここまでが今回WSの下準備です。時間がかかりました。
【下絵描き】ここからが今回WSの内容です。トレーシングペーパーに描いたデザインを鋳型に写します。
【線彫り】砂の型に絵や文字を彫り込みます。ここで万国津梁の鐘をつくり上げた名工の技を学びに展示室へ行ってみましょう。これまでと全く異なる見方になるはずです。砂という性質上、作例以上の細かいデザインは難しいですが鋳造すると砂の質感が力強く美しく現れてきて感動します。
作例(左)では古代エジプト+弥生時代の銅鐸のデザインを借りて製作してみました。
今回の製作体験は、砂の型に模様を彫り、その型に溶かした金属を流し込む内容です。
文献や資料が大事なのは当然ですが、実際に製作してみるとその文化財にどんな思いが込められたものなのかひしひしと伝わってくるものがあります。そういった仕事に携わりどうしてもその事を伝えたいとの思いから、今回のワークショップの内容となりました。博物館開催だからこそ実物を見て製作できる特別な機会なのでぜひ体験ください。
イベント案内ページ【https://okimu.jp/event/1670056515/】
内容について詳しい様子は下記取材にあります。
記事【https://www.dee-okinawa.com/special/okimu/bankoku01.html】
【開催情報】 ※要申込
万国津梁の鐘プロジェクト『解体梵鐘』vol.8
『 万國津梁の鐘、名工に倣う』
開催日: 2023年01月09日(月)
開催時間: 13:30-16:00
場所: 沖縄県立博物館美術館 実習室 (常設展示室)
定員 20名
対象 小学生/中学生/高校生/大学・専門学生/一般
※小学4年生以上。小学生のお子様は保護者同伴でお願いいたします。汚れてもよい格好でご参加ください。
申し込みについて
申込受付期間:2022年12月09日(金) ~ 2023年01月09日(月)
沖縄県立博物館美術館のウェブ・総合案内・電話にて受付
参加費: お一人様¥5,000(材料費、博物館常設展示室観覧料込)
主催 一般財団法人 沖縄美ら島財団